パッシブハウス認定への道のり(3)

皆さんこんにちは。

お膝のメンテナンスで入院養生、しばらくご無沙汰しておりました、設計・たけいです。グラサン

壊したお膝をだましだまし、お山に登ったりしていましたら走る人、さすがにだましきれなくなってしまい、手術・入院病院となってしまいました。皆さんもお気をつけください。

さて、そんな訳で期間が空いてしまいましたが、これまでパッシブ認定への道のりをお伝えしていた羽生よりバトンを受け取り、

今回は、弊社の建物の標準性能とパッシブ認定に挑戦する建物の違いをご紹介をします。拍手

前回ご紹介していたパッシブ認定を受ける基準は、

①暖房需要が15kwh/㎡以下。または冷房需要が15kwh/㎡以下の基準に除湿の分を加味した19kwh/㎡以下。(※寒い地域では暖房需要、暑い地域では冷房需要で考慮されます。)

②一次エネルギー消費量が120kWh/㎡以下。

③気密性能として50paの加圧および減圧時の1時間あたりの漏気回数(ACH)が0.6回以下。

の3つをクリアすること。

簡単に言うと、窓や断熱材でしっかり断熱して、さらに、熱を逃がさないように気密処理をして、自然の力も利用しながら出来るだけ少ないエネルギーで快適に暮らせる家をつくること、です。

出典:パッシブハウスジャパン

何やらわかったような、わからないような・・・おばけくんという内容ですが、では、普通の家とどう違うの?と思いますよね。

そこで、弊社の標準仕様と、今回のパッシブハウス認定に挑戦する建物を比較してみましょう。

弊社の建物の標準断熱仕様は、

  基礎外周立上り:ビーズ法ポリスチレンフォームフォーム1号  100㎜

      基礎土間(外周):ビーズ法ポリスチレンフォーム1号  30㎜

  外壁充填:高性能グラスウール16k  105㎜

  外壁外張り:ビーズ法ポリスチレンフォーム1号  60㎜

  屋根:発泡ウレタンフォーム吹付  200㎜

  サッシ:(南面)樹脂サッシ(ペアガラス)

      (東・西・北面)樹脂サッシ(トリプルガラスガラス)

「標準仕様」にしては、外壁内外ダブル断熱のかなり良いグレードの高断熱仕様です。

気密性能も平均の相当隙間面積(C値)は0.29㎠/㎡、平均の50㎩の加圧時の漏気回数は0.75回/hと、これもまたかなりの高気密住宅です。筋肉

ではでは、パッシブハウス認定挑戦の家は・・・

 基礎外周立上り:押出し法ポリスチレンフォーム断熱材3種bA 100㎜+100㎜(内外)

 基礎土間(全面):押出し法ポリスチレンフォーム断熱材3種bA 150㎜

 外壁充填:高性能グラスウール20㎏/㎡  105㎜

 外壁外張り:硬質ウレタンフォーム断熱材2種2号DI  150㎜

 桁上:硬質ウレタンフォーム断熱材2種2号DI  100㎜

 天井:吹込み用グラスウール32㎏/㎡  550㎜

 サッシ:全面樹脂サッシトリプルガラス

各々の部位の断熱材がとにかく厚い!!

厚いばかりでなく、より熱損失の少ない材料へと変更しているので、断熱性能は格段にアップしています。そして当然、気密施工に関しても細かいマニュアル指示があります。PC

机上のデータはこれぐらいにして、実際の建築中の状況をちょっとのぞいてみましょう。乙女のトキメキ

基礎の土間下も断熱材を敷詰めています。

建て方の時も気密シートを連続させるために、先張りシートを入れながら組立てていきます。

        

これは、天井の上の方(桁上)の断熱。硬質ウレタンフォーム断熱材2種2号DI100㎜。

上の断熱材を施工してから、屋根の下地が組まれます。

外壁の外張り断熱と、仕上がった外壁。

      

室内側の壁と天井の充填断熱。天井の断熱材は、先に張ってある吹込み用ネットから

入れ込んで、天井裏に断熱材を吹込みます。

      

その後気密シートが張られ、建物を気密化します。

断熱・気密工事が終われば、内部の造作はどんどん進みます。

     

現在は、仕上げ工事が進んでいます。家

パッシブハウス認定へ向けて挑戦しているこの建物は、9月14日からの「サザンタウンやはばagain the住宅祭」で、ご覧いただけます。

さあ、このちょ~高断熱高気密の家、いったいどんな感じなんでしょうか。目

この機会にぜひ、ご体感ください。

 ◇ ◇ イベントご案内 ◇ ◇

   サザンタウンやはばagain(アゲイン)The住宅祭

    令和6年9月14日(土)~ 令和6年10月14日(祝)

         10:00~16:00  ※土・日・祝(13日間)開催