ブログ – ページ 37

こんにちは。久々の登場のKIMURA ですニコニコ

暑くなったり寒くなったりムシムシしたり体調を崩してる方はいらっしゃいませんか？

今回は本日から開催の見学会場の照明についてお伝えしたいなぁ・・・と、
思う所がありまして、久々の登場となりました。

お付き合いくださいニコニコ

綺麗な光を放っているこの照明。セードの材質は何だと思いますか？

正解は　ダ・ン・ボ・ー・ル　　　　　　ダンボール

お施主様に最初にこれを提案させていただいたときの反応も

「ええぇ〜〜っ　　　　ダ・ン・ボ・ー・ル」でした。

きっと、他のお客様でもリアクションは同じだと思いますがガーン

でもね・・・私、この照明をいつか　いつか　いつか提案したいって温めていたんです。

この照明との出会いは、2015年4月　イタリアのミラノでした。
（弊社は昨年のミラノサローネに海外研修に行って参りました。
　詳しく知りたい方は、さかのぼって報告ブログをチェックしてみてください）

軽くミラノサローネの説明をしますと・・・
ミラノサローネは世界最大級の家具見本市です。
その年のトレンドカラーや先のデザインの方向性が決まるといわれ
家具業界のみならず、建築業界にとっても重要な見本市なのです。

そのミラノサローネのメイン会場のフィエラミラノは、東京ドームの１１個分の広さがあります。
そして、そこの一画にブースを出展するのにはもちろん、相当の費用がかかります。
ですから、そこには世界のトップブランドがズラリと並びます。
その様は圧巻で、私は鳥肌がたち、夢の中にいる心地でした。

ですが、そこまで費用はかけられないけれど、世界中から集まる人々に
自分たちのブロダクトやコンセプトを発信したい。という思いを持った
若いデザイナーや小さなブランドは、フィエラミラノではなく、街中にブースを出展します。
（ブランド戦略であえて街中に出展するトップブランドもありますが）

この照明は、その街中の６畳程のブースにありました。
写真のものより小振りなものが、６畳いっぱいに天井から無数に下がっていて
「何、これ？」　　　「照明じゃん！！　おもしろい」

　　　　パシャカメラ

って感じで写真を数枚撮って来ただけでした。

半年程たち、ミラノの写真を改めてみてがらヨーロッパテイストが好みの
お客様の提案を考えていたときに、この写真が目にとまりました。

「この照明って、日本に入ってきてるのかな・・・」

と、検索をかけてみました。もちろん簡単には出てこず・・・
試行錯誤して、あった！！

「graypants　　SCRAPLIGHTS」

日本での販売代理店も知ることができたので、資料請求をしました。

数日後、手元に届き、正直あまり期待をせずにページを開きました・・・
（お施主様、すみませんガーン）

ところが・・・３ページ目

「ちゃんとしたデザイン、ちゃんとした素材、ちゃんとした生産」

この言葉に、心をわしづかみにされました。ゆさぶられました。

ここからは、私の勝手な思いですが

「ちゃんとしたデザイン、ちゃんとした素材、ちゃんとした生産」の、言葉の後には

「新しい価値」　って続くのではないかと。

graypants　はブランド名なのですが、またまた簡単に紹介しますと、

2008年に、建築学校の寮で同じ部屋だったジョンとセスが設立しました。
シアトルとアムステルダムに拠点を置いて、照明だけじゃなく建築設計もしますし、
プロダクトデザインもします。まだ、30代前半です。
そして、この SCRAPLIGHTS　は、材料はダンボールですが、
もちろんリサイクルされたきれいなダンボールをレーザーカッターでカットをし、
非毒性接着剤を使用して、人の手で組み上げられています。
その製造過程の全てにおいて環境と社会に配慮がされています。

そんなコンセプトでこの照明は生み出されました。

だから、いつか　いつか　いつか　この照明は提案しなければと強く思いました。

それから、数ヶ月して。
アジアンテイストが好みとおっしゃるお客様を担当することになりました。
最初からこの照明を提案しようと思っていた訳ではありません。

が、一緒にカタログを見ながら話をしていくうちに、

「あれっ！！もしかしたら、気に入ってくれるかな・・・」

という半信半疑で恐る恐る提案しました。そしたら、先程のリアクション。

そこで、私は何故この照明を提案するのかという理由と、この照明とブランドの価値を
説明させていただきました。
そして、無事ご採用いただきました。

最初は、ダンボールって、驚いていらっしゃいましたが、採用いただいてからは、
気に入っていただけたようで、リビングと寝室に取り付けていただきました。
私もうれしく思います。