皆様、こんにちは![]()
連日アップしております、M様邸のブログですが、
私 Kimura も若いスタッフに負けじと
報告したいと思います。
最後まで、お付き合い下さい![]()
さて、私からは、題名にも書いてありますように
「椅子」についてです![]()
M様には、さまざまな椅子を購入いただきました。
特にミッドセンチュリー系がお好きだと伺っておりまして、
椅子には、とりわけこだわりと深い造詣をお持ちでしたので、
悩んでいらっしゃいました。
そして、選ばれた椅子の1つが、こちら![]()
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「Navy 1006」

この椅子は1939年(第2次世界大戦中)
アメリカ合衆国が海軍と潜水艦で使用するために、
軽くて丈夫な椅子を作ってほしい。と、
このブランドに依頼したことから始まります。
そして、1944年誕生したのがこの椅子でした。
Navy=海軍の通称と、
最初に製造されたのが1006脚だったことから、
「Navy 1006」と名付けられました。
今回のM様邸のキッチンのカウンター部に
設えることで、購入いただきました。
家具の搬入がこれからなので、写真がなくて残念![]()
そして、色違いも購入いただきまして、
バルコニーに設えることにしました。
こちら![]()
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「111 Navy chier」

この椅子に座って、向かいの森の緑を眺めながら、
アメリカのビールが飲みたいなぁ・・・と、
M様と話をしました![]()
上記の椅子の原料は、アルミニウム。
そして、使用するアルミニウムの80~85%は、
リサイクルアルミニウム。
そして、その使用するリサイクルアルミニウムの
半分は・・・コカ・コーラ社のコーク缶なんです![]()
と、いうことでこちらのブランドと
コカ・コーラ社は、ビジネス上の関係は深いのですが、
2006年にコカ・コーラ社側から
「あの・・・再利用のペットボトルでも椅子作ってみませんか?」
と、提案があって、
2010年に111本の再利用ペットボトルを使って完成したのが、
下記の赤い「111 Navy chier」なんですよ![]()
このブランドのすべての椅子は、
合理主義で大量生産・大量消費が当たり前の
アメリカでは希少なハンドメイド製品なのです。
1点1点熟練した職人さんが77もの工程を経て、
作り上げられます。
私は、この情報を知った時
「アメリカにもこんなクラフツマンシップを持った
家具ブランドがあったんだ・・・」と、失礼なことを思いました![]()
ですが、去年会社でニューヨークに研修に行った後の今は、
少し違います。
ニューヨークでこんな事件がありました。
スタッフ皆でブロードウェイでの観劇を終えて、
食事をして、タクシー(イエローキャブ)でホテルまで
戻ってきたのですが、そのうちの1人がタクシーに携帯を
忘れてしまったのです![]()
誰もが「戻らないだろうな」って、思いますよね。
ニューヨークですよ![]()
ところが、夜が明ける前に、なんとスタッフの手元に戻ってきたのです![]()
すごくないですか![]()
その他にも、横断歩道がない道を、止むを得ず渡ろうとしても、
クラクションを鳴らさず止まってくれる車![]()
9.11の跡地で今でも祈りを捧げる人々の風景![]()
私の中にある、アメリカに対する何かが変わりました。
そして、改めて今回M様にプレゼンしようと思い、この椅子を見たとき。
最初の頃に持った印象とは明らかに違う何かがありました。
そんな話をしながら、家具のプレゼンをさせてもらったのですが、
ある日のM様と私の会話です。
「椅子って、年齢を積み重ねて、見たり聞いたり感じたりした事を
フィルターにして改めて見ると、若い頃とはまた違った
この椅子、好きだな。って思いが増して、面白いですね
」
「だから、椅子に魅了される人が多いんだろうね
」
こんな風に家具の打合せは進み、もう少しで搬入工事です。
本当にスタッフ一同も楽しみにしております![]()








