暮らしの随所に遊び心をプラスした和モダンの家【257】

片流れ屋根に黒いガルバリウム外壁。遊び心がある和モダンの家にしたいというご家族のご要望に応え、玄関ポーチは和の印象が強い犬走とダークブラウンの柱格子を提案し、採用していただきました。正面のウッドデッキは玄関ポーチの柱格子と色を合わせ、和と洋の違いを感じさせない仕上がりです。玄関ドアを開くと、左手に鶯色の下がり壁と本漆喰の塗り壁。下がり壁の片端をアーチに仕上げることで、さらに和のテイストを強めました。シュークローゼットはあえて腰高とし、ご家族のご要望でもある祖父からの贈り物を飾るスペースにしています。「真冬のモデルハウスで足が冷たくなかったことが決め手」と話す奥さま。性能の高さはもちろん、床材である無垢ブラックウォールナット材の自然な肌触りも心地よさの秘訣です。キッチンはダークグレーがメインカラー。あしらわれたヘキサゴンのタイルは暗色の壁に暖色の橙色が浮き上がりデザインのアクセントになっています。キッチン収納がある壁、キッチンの腰壁から反対側にあるリビングの壁まで、濃さの違うグレーを配色。視線を移したときの色の動線まで意識しています。リビングにあるメインの壁も片端をアーチの形状でシルバーに近いグレーと本漆喰の塗り壁の２層構造で、こちらも和モダンを意識したデザインです。２階には茶室をイメージした和室、各個室やパントリー、リビング収納は内部に可愛い柄のクロスを張り、LDKを核にした統一感のあるデザインに遊び心をプラスしています。