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中庭を家の中心にすることで、日当たりのいいプライベート空間を実現【252】

4.5帖の中庭を中心にロの字型をした平屋のN邸。外観は黒の塗り壁と石目模様のタイル、黒のガルバリウム。片流れ屋根の勾配は緩く、一見すると箱型のよう。玄関を入ると横に長い土間と中庭に面した大きな窓が印象的。窓からは植えられたアオダモの木が見えます。ブラックウォールナット材の床は一部を持ち上げられるように工夫し、玄関から中庭へ靴のまま移動できるように設計しました。大きな開口部は中庭に面しており、窓を通して、家族の気配を感じられるデザインです。逆に、外部に面した壁にはハイサイドや地窓など、小さな窓を多用し、採光しつつも外から室内が見えないよう配慮しています。降雪の対策として、中庭に側溝を設置しています。玄関の左手に主寝室、右手に子ども部屋を設計することで、自然と親と子のプライバシーも確保。どちらを進んでもたどり着く、家族のパブリック空間であるLDKは、和室の小上がりを含めて19帖。目を引くモスグリーンの塗り壁は、小上がりとLDKで塗り方を変えています。掘りごたつにがある小上がりには経年変化を考慮して樹脂の畳を採用しました。塗り壁に合わせたキッチンは、収納や冷蔵庫が見えないように引き戸を付けました。人目を気にすることなく、太陽の光をふんだんに取り込める設計は、中庭があるからこそ。洗濯やBBQなど家事にも趣味にも使える、多目的な広場がある家が完成しました。

デザインテイスト 和モダン
延床面積 29.1坪
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